立ち回りが難しい生活相談員の実情

生活相談員としての重要な役割は、利用者にとって満足できるサービスの契約を斡旋することですが、必ずしも利用者第一に考えて良いわけではありません。施設に雇用されている立場である以上、施設側のことも考慮しなければならない場合もあります。

利用者さんと施設の両方からの要求に応えられるように交渉を進めていく必要があるため、要求が大きいと圧倒されて悩むことも多いのが実情です。その圧力に絶えきれなくなって精神的に滅入ってしまう人もいます。ストレスに苛まれて仕事を辞める人もいないわけではありません。

しかし、うまく立ち回りができていればどちらからも感謝される立場にあるため、モチベーションを維持して働くことができれば自然にやりがいが生まれるでしょう。基本的には、施設としても良いサービスを提供して優良施設として認識を高めてもらうのが重要なので、利用者さんのある程度の要求に対しては交渉に応じられるようになっています。しかし、その程度をきちんと見定めるためにも、利用者さんだけでなく介護現場の人たちともコミュニケーションを取っておくことは欠かせません。

うまく生活相談員として働くモチベーションを維持している人は、苦境に立たされたときにもストレスを溜め込まないようにメリハリのある生活を送っている傾向があります。過重労働にならない職場を選んで、職場を離れたら私生活を十分に楽しむというリズムを作ることで、仕事に圧倒されてしまう事を回避しましょう。このような点に気をつけて働いていくことが、生活相談員にとって重要だと言えるでしょう。